エクステリアのカラープラン (用途に合わせた配色計画)


総合的な“町づくり”における「エクステリア」の意味をご理解頂いた後は、いよいよ各施設、建築物の
「用途に合わせたエクステリアのカラープラン」についてです。

配色の方針を“「統一」を主体とするもの”、”「変化」を主体とするもの”、“「統一と変化の中間」を主体とするもの”
の3つに分けて、それぞれについて考えていきましょう。


統一を主体とするものについて

淡い色合いをベースにした同系色配色は、公共施設(官公庁や公民館など)の配色の基本となります。

公共的な建築物は、老若男女問わず全ての町の人々に対応する必要がある上に、長い間見続ける事による
“飽き”や“不快感”を避けるため、遊びの要素を排除した、落ち着きのある“統一性”を主とした配色で考えます。

更には、清潔感や安心感、親密感をアピールする為に、自然の色や明るく優しいイメージがある色を用いた配色が
好ましいと言えるでしょう。(白、ベージュ等)





















変化を主体とするものについて

多様な色彩は、見る側に元気で明るいイメージを与えるため、レジャー施設や商業施設の配色の基本となります。

大衆をターゲットにしたものから専門店まで、幅広く様々な業種が存在しますが、いずれの場合も色彩が果たす
役割は、「魅力を持って人を集める」事となります。

好例は遊園地で、鮮やかな色彩が町全体のアクセントとなり、楽しさや賑わいを作り出して町を活気づけています。
その他にも劇場や夜の娯楽施設などは、休息を目的とする施設とは異なり、変化を主体とする配色が用いられています。

また、子供の元気や活発さを印象付けるため、保育園や公園等でも多色配色が見受けられます。

印象的で記憶性のよい配色にするため、アクセントカラーは鮮やかにして、ベースカラーとのコントラストを強く
打ち出してみましょう。




















統一と変化の中間を主体とするものについて

最も需要が高い、住宅用の配色です。ここでは、一般住宅の他に、集合住宅(アパート・マンション)についても
ふれてみたいと思います。

ここでは、建物の個性を示しつつも周辺環境に合った、バランス配色が基本となります。

個人一般住宅の意匠は、住人の個性や趣味に影響される事が多く、創造性が発揮される場でもあります。

しかし、色彩に関しては、かつての日本住宅が自然素材のみで造られていた歴史と、そこで長期にわたって生活する
と言う永続性から考え、あまり変化の強くない、落ち着きのある色を用いるのが普遍的です。

外壁は勿論、屋根、塀なども町を構成する一部として、周辺環境と調和する、協調性のある色が好まれます。

集合住宅の場合は、個人を対象とする一般住宅とは異なり、様々な人々、住民の意思が共通に反映される様に
するため、特に統一と変化のバランスに気を付けなければなりません。

具体的には、ベースカラーには飽きのこない明るい色(茶色やベージュ)を使います。この時、建物の規模が大きくなる
ほど、アイボリー等の明るく“色味”の程度が弱いものを用いてみるのがよいでしょう。

サブカラーには、ベースカラーと同系色で、多少明るさを落とした色を用いて安定感を出します。

アクセントカラーは部分使いとし、強めの色を使って個性を打ち出してみましょう。
(窓からのぞくカーテン等)