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軒天・軒下の塗装工程

結城 伸太郎

今回はベニヤ板の軒天でしたが、材質に限らずケレンや目粗しは必須条件といえます。目粗しと同時にくもの巣や埃も除去します。どんな塗装でもまずはこのケレンからと考えてください。

いすれも軒天塗装中は上ばっかり見ているので、正直首が疲れます。毎日していると首がやられちゃう恐れもあるので、適度な休憩とマッサージは必要かもしれませんね^^

意外と軒天はアクセントや美観に重要な部分とも言える為、外壁と相性の良い色を選択した方が良いと思います。それとたまに剥がれてしまって、塗装では修復が困難な場合当店の方で張替えを行っています。

  • 写真のように長年の雨風でシミができています。所々で塗りムラが出来る恐れがあるため2回塗りを推奨します。

  • サンドペーパー等でこすって目粗します。その際木目に沿って目粗しをするのが基本です。

  • このように全体を目粗し、ダスター(小ほうき)で清掃します。その後、吸い込みムラに注意して塗装1回目。

  • ベニヤの場合ケイカル板やトタンと違い吸い込みが激しいので、均等に吸い込むよう塗布量にも注意して塗っていきます。今回使用した材料は2液型の弾性型ウレタン塗料です。

  • 2回目塗装後。艶は2分艶有りで発注しました。軒天の場合艶消し~3分艶程度の仕上りが理想かと思います。

    基本的に2回で仕上りとなります。が時と場合によっては3回塗ることもあります。 何回で仕上がるか?ということに関しては予知できないのが現状です

    現場へ行って 確かめなければ何もつかめません。突然2回の予定が3回塗りになってしまった、というのはよくある話です。

  • 軒天の種類には、こういった垂木が走っているちょっと手のかかるもの

  • この写真のようなケイカル板等があります。

  • ケイカル板の軒天塗装中。ケイカル板の特徴としては通気口のある有孔ボードが決まった場所にいくつか設けられています。(青線から右が有孔ボード)

    ケイカル板は業者により様々ですが、水性塗料で塗ったり非水と呼ばれる防カビ塗料で塗ったりしています。 なかには新築時にリシンを吹き付けている場合もあります。

    軒天の塗装はまれに外壁の塗装後にやるケースもあります。又は軒天だけ塗る事もしばしば。その際は外壁や床に塗料がこぼれないよう、養生をしたり慎重に塗ったりして垂らさない最低限の努力をしています。

    この場合も外壁の後に塗りましたが、外壁との取り合いラインを綺麗に保ちつつ、垂らさないように塗るのが職人です。

  • 他にもアルミスパンドレルという物や鉄板で出来ているものなど様々です。しかし、どんなものも必ず下地処理は必要です。塗装をする前は必ずケレン~清掃を怠らないでください。

    そして適材適所、いわゆる適した塗料の選択で塗装を施すことが一番丁寧な仕事と言えます。

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