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防水工事の保証について

結城 伸太郎

防水工事には保証が付きます。メーカーと施工者の連名で保証が得られます。

保証が付く条件

防水工事には保証が付きます。メーカーと施工者の連名で保証が得られます。

基本的に新築も改修も10年とされてます。しかし、その保証を得る為にはいくつかの工程が必要です。

1.下地の状況から考案された工法に沿った工事を進行すること
2.メーカーの規定通りの工法、工程に従うこと
3.メーカーで規定された材料を使用すること
4.保証を発行出来る施工者であること

上記に従わない場合大抵はメーカー連名の保証は得られません。

保証内容

基本は5年間~最長で10年間です。故意や過失による防水層の破断。天災による破断などは保証されていません。それから施工箇所以外からの漏水も保証外です。あくまで施工した防水箇所の塗膜性能保持とその防水効果のみです。

要するに防水層に故意や過失で穴を開けたり、損傷を加えた後の漏水は保証されないということです。それと、何故連名保証が必要なのかと言うと、その工事に関わった会社の倒産などがあるからです。

必要な連名は

1.元請会社(ゼネコンや工務店など)
2.施工会社(施工した会社)
3.資材メーカー(使用した材料のメーカー)

この3社連名がオーソドックスなパターンです。仮に元請が施工会社だった場合は2社連名になりますね。

保証には必ず以下の項目が記入されてると思います。

・4年間隔でトップコート(上塗り)を塗り替える事

意外と見落としやすい項目です。

防水層には
1.プライマー(密着向上。素地調整など)
2.主剤(主に防水の役割)
3.トップコート(紫外線劣化防止)

と分かれており、防水性能の役割を果たしているのが主剤です。主剤を守るのがトップコートです。トップコートには樹脂が含まれており、塗装工事と同じく被膜することで紫外線から守っています。主剤そのものには紫外線を防ぐ成分は入ってません。

一番大事な防水層を守る為にはトップコートは必須項目です。しかし、紫外線から守るトップコートも経年劣化には勝てません。塗装工事と同じく塗り替える事で下地を守っています。

樹脂という事は塗装と同じくランクも設定され、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、と樹脂により紫外線劣化も変わってきます。

最近はシリコン系のトップコートに遮熱性能も加わり、防水工事にも付加価値を付けることが出来ました。屋上には紫外線がたくさん集まります。暑い日は室内も相当暑いです。

防水工事ついでに遮熱効果を加え、より過ごし易い環境作りも提案できます。

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