車を守るカーポートの種類や特徴を紹介
結城 伸太郎
カーポートは、デザインや屋根の素材によって強度が変わり、駐車台数によってサイズを選びます。
積雪がないエリアでは、ポリカーボネート素材のカーポートが一般的ですが、山形では両側支持タイプで金属製の屋根を採用することをオススメします。
このページでは、カーポートのメリット、屋根の素材、デザイン、選び方について紹介しています。
カーポートのメリット
カーポートとは、住宅の敷地内に造られる屋根だけの簡易車庫で、壁やシャッターなどがあるガレージとは違います。ガレージに比べると、安く設置できます。
カーポートは、雨や雪、風から車を守る役割があり、車の劣化を防ぐことができます。また、直射日光を遮るので、紫外線による色あせや日焼け、車内温度の上昇を防ぐ効果や、雨天時に車の乗り降りをする際に、雨に濡れないといったメリットがあります。
雪国では除雪の必要も無く大変重宝されるものです。
カーポートで使われる屋根の素材
ポリカーボネート
ポリカーボネートは、カーポートで最も一般的に採用されている素材です。
プラスチックの一種で、衝撃に強く粘り強い性質があるので、割れにくい特徴があります。また、防火性能があり、紫外線を遮断する機能を持っている「熱線吸収ポリカーボネイト」もあります。
金属
金属は、耐久性が非常に高い特徴があり、積雪に耐えられる強度が必要な地域や強風の地域で採用されること多いです。主流は、スチールやガルバリウム鋼板です。
山形は雪国なので積雪による耐荷重が必要で、基本的に山形でポリカーボネイトのカーポートは不安が多いです。山形のカーポートはできる限り折板屋根の採用をオススメします。
2種類あるカーポートの支持タイプ
カーポートのデザインは、大きく分けて片側支持タイプと両側支持タイプに分かれます。これらは、屋根を支える柱の位置によって分類されます。
またカーポートは殆どの部材がアルミ製で構成されているので、錆や腐食に強く、将来のメンテナンスはほとんどありません。
片側支持タイプ
片側支持タイプは、左右どちらか一方の柱で支えるタイプです。
片方に柱がないため、車の乗り降りがしやすい特徴がありますが、一部のモデルを除き、広い屋根を支える強度はありません。そのため、広い範囲をカバーする場合は、2つのカーポートを繋げます。
このような設置の仕方を「合掌タイプ」と呼びます。
両側支持タイプ
両側支持タイプは、左右両方の柱があるタイプです。柱の本数が多く、左右の柱で支えるので強度と安定感があり、積雪地域や強風の地域で採用されることが多いです。
カーポートのサイズの選び方
カーポートのサイズは、駐車する車の幅と高さを考慮して、乗り降りがスムーズにできるように考えます。2台以上駐車する場合は、横並びで駐車する場合と縦並びで駐車する場合があります。
また、広さに余裕をもって作った場合は、バイクや自転車を一緒に駐輪することができます。
強度から考えるカーポート
カーポートは、強い力が加わると転倒や破損の恐れがあります。そのため、積雪地域や風の強い地域は、強度の高いカーポートを選ぶ必要があります。
積雪地帯は、両側支持タイプで金属製の屋根を採用することが多く、サイドパネルを付けることで、横から雪が侵入するのを防ぐことが出来ます。
風の強い地域は、両側支持タイプを採用して、風が強く当たらない場所に設置することが望ましいです。
まとめ
カーポートは、雨風や紫外線から車を守る役割があり、雨天時は濡れずに車の乗降車ができます。
屋根の素材は主にポリカーボネートと金属があり、山形県など積雪地域は金属タイプをオススメします。
また、カーポートの柱部分は、片側支持タイプと両側支持タイプがありますが、山形県では強度が高い両側支持タイプをオススメします。