ウッドデッキの種類と基礎知識
結城 伸太郎
ウッドデッキは、天然木や樹脂で作られた甲板で、リビングから見える外に設置することが多いです。ウッドデッキを設置することで、室内が広く感じたり、目隠し効果があります。
このページでは、ウッドデッキのメリット、デメリット、重視するポイント(値段、メンテナンス性、素材感)で違うオススメのウッドデッキのタイプを紹介しています。
ウッドデッキとは
ウッドデッキは、天然木や樹脂で作られた甲板で、主にリビングの延長線上に設置されます。地面から高さを設けてリビングとの段差がほとんど無い事が多いです。
タイルデッキと比べて、商品自体も安く、施工しやすいためリーズナブルです。
ウッドデッキのメリット
室内が広く感じる
ウッドデッキは、リビングと同じ高さに設置されるため、奥行きや開放感が出て室内が広くなったように感じます。
物干しスペースとして使える
リビングから直接出られるので、庭に下りずにに洗濯物を干すことができ、動線が良くなります。
子供やペットの遊び場になる
ウッドデッキは、子供やペットが足を土で汚さずに遊べて、リビングから観察しやすいメリットがあります。
趣味を楽しむスペースとして使う
ガーデニングや日曜大工、野外の飲食スペースとして使う事ができます。
目隠し効果
フェンスを設置した場合は、敷地外から室内への視線を遮ぎるので、目隠し効果があります。
ウッドデッキのデメリット
排水が悪くなる可能性がある
ウッドデッキは、外壁に密着して作られるので、雨水が溜まって外壁を劣化させる恐れがあります。設置の際は、排水ルートを考慮する必要があります。
ウッドデッキの素材の種類
ウッドデッキは、大きく分けて、天然木と樹脂の2種類があります。天然木は、ソフトウッドとハードウッドの2種類があり、樹脂は、木粉にプラスチック樹脂を混ぜてつくられた建材です。
耐久性は、ハードウッドが最も高く、樹脂、ソフトウッドの順番で低くなります。価格は、ハードウッドと樹脂が同じぐらいで、ソフトウッドが最も安価です。
天然木のソフトウッド
天然木のソフトウッドは、ホームセンターなどで良く売られているSPF材です。
柔らかい木材で加工がしやすく、安価な特徴がありますが、水を吸収しやすいのでカビや白アリ、腐食が起こりやすく、定期的な塗装が必要です。
塗装を行っても8年~12年程度で腐食し、塗装を怠ると2年~5年程度で腐ります。
天然木のハードウッド
天然木のハードウッドは、細かい繊維がある重くて堅い木材で、主に、ウリン、セランガンバツなどが使われます。
水を吸収しにくいのでカビや白アリ、腐食に強い特徴があり、塗装を行わなくても20~30年程度の耐久年数があります。但し、美観を保つためには塗装が必要です。
樹脂
樹脂は、木粉とプラスチックを混ぜて作られた人工の木材で、人工木や再生木とも呼ばれています。
水分をほとんど吸わないので、カビや白アリ、腐食に強く、紫外線による影響をほとんど受けないので、変色がほぼ起こりません。また、ささくれが起きない、変形が少ないといった特徴もあります。
但し、天然木の風合いは無く、雨で滑りやすく表面が暑くなるといったデメリットがあります。
ウッドデッキに屋根を付けるメリット・デメリット
屋根を設置するメリット
屋根を設置する最大のメリットは、雨を防ぐことができる点で、ウッドデッキの劣化と室内へ雨が吹き込むことを防止することができます。
また、紫外線対策、デザイン性が向上するといったメリットもあります。
デメリットは、室内からの開放感が少なくなる、室内へ日光が届きずらくなる、掃除などのメンテナンスの手間がかかるといった点です。
また、積雪地帯では、雪の重さに耐え切れずに屋根が壊れる危険性があるので、注意が必要です。
重視するポイントで違うオススメのウッドデッキ
安価に設置したい場合にオススメ!ソフトウッドタイプ
雨がかからない場所や屋根で全体を覆う場合、塗装やメンテナンスの手間やコストを惜しまない場合、安価に設置したい場合にオススメです。
自然素材の質感を楽しみたい方にオススメ!ハードウッドタイプ
メンテナンスの手間をかけずに自然素材の質感を楽しみたい方にオススメです。
メンテナンスの手間をかけたくない場合にオススメ!樹脂タイプ
フェンス、アーチなどに人工素材が多く使われている場合や、メンテナンスの手間をかけたくない場合にオススメです。
まとめ
・ウッドデッキは、室内が広く感じたり、目隠し効果がある
・物干しスペースや子供やペットの遊び場、趣味を楽しむスペースとして利用できる
・排水が悪くなる場合がある
・ソフトウッドは、安価だがカビや白アリ、腐食の発生する可能性があるため、塗装が必要
・ハードウッドと樹脂は、耐久性が高いため塗装の必要がないが、ソフトウッドより高価