ガイナ塗装後10年経過アフター|山形のガイナ塗装事情
ガイナ塗装後10年経過(アフターフォロー)
ガイナを扱い始めて15年が経ちます。
まだまだ無名の塗料だった断熱塗料ガイナ。
耐久性や機能性は未知のものでしたがいよいよ過去の実績や経過状況も確認できるようになってきました。
こちらのお客様は10年前に屋根と外壁をガイナで施工したお客様で、ガイナの機能性、将来性には早くから期待を持っていらっしゃいました。
当時の施工例も紹介されてますのでご一緒にどうぞ↓
ちょうど10年経ったというところから点検へ伺ってみました。
それではさっそく屋根から。
ガイナ施工後10年経過↓
真っ黒になっています。
これは洗えば落ちる汚れではありますが、通常の塗膜と違いガイナは膜が厚くザラザラしていて汚れを掴みやすい表面となっています。
通常の屋根塗装ですとピカピカな仕上がりで汚れも雨と一緒に洗い流してくれますが、ガイナは親水性、撥水性がほぼないため、汚れを蓄積してしまっているのですね。
にしても関東などで見てきた光景とちょっと違いますね。
恐らく山形は雪が降るため、積雪の汚れが蓄積しているため、関東の屋根の経過と違うのではないかと思います。
車の排気ガスもありますが、それらを雪により閉じこめてしまっているのかもしれませんね。
手で擦って取れるので、一応洗えば綺麗に落ちる汚れだと思います。
屋根ガイナ施工後① (棟より左:北面 右:南)
屋根ガイナ施工後②
屋根ガイナ施工後③
屋根ガイナ施工後④
屋根は方角、大屋根、下屋根関係なくまんべんに汚れていました。
ただ若干南側の大屋根の汚れが少なく感じます。
これは南面だけに雪が解けるのが早いためか?
と言うとさらに積雪の可能性高いですね、
続いて外壁です。
↓南面①
南面②
外壁北面
外壁はほとんど汚れ、痛みが見られませんでした。
よく北面に藻が発生しやすいと情報は聞いていましたが、一切無し。
造りや断熱性の影響もあるんでしょうか。
藻の発生については情報にムラが多いので建物の造り(特に断熱と換気方法)に依存すると考えてもよさそうです。
続いてシーリング。
この度はシーリング目地は打ち替えしてあります。
素地は窯業系サイディングです。
外壁シーリング目地①
シーリング②
シーリング③
シーリング④
総評して良い経過状況です。
特にシーリングが活膜により守られている感じでした。
シーリングの弾力性もそのまま、シーリングの割れもありません。
指で押してもガイナ共に割れる感じはしませんでした(全方角試しました)
若干ですがガイナの割れはありましたが、特にメンテナンスを要するようなものではないと思います。
今回はサイディングにマスチックローラーを用いてパターン付けして塗装しているため通常よりも膜が確保されています。
(ガイナは乾燥が早いので塗る時は神経使います。)
外壁にはとても良い塗料だと思います。
屋根はともかく、外壁は汚れが心配でしたが軒もあるためか? 本当に10年とは思えないほど綺麗でした。
チョーキングも当然一切ありませんでした。
ついでに付帯部の塗装も。
↓雨樋
トウペにニューシリコンで塗装してます。
剝がれ、錆は一切ありません。
ちょっとチョーキングしている程度でした。
↓雨樋内部や破風板も綺麗です。
【総括】
ガイナはとても優秀な塗料だと思います。
ただ山形の場合屋根に塗るのは美観的にどうかな?という印象。
断熱性、遮熱性があるのは分かりますが、これだけ汚れていると遮熱性に影響を及ぼしているんじゃないかと思います。
2階の窓から下屋根を見た時に気分が悪くなるかもしれませんし…。
塗装費用も高額になるので コストを遮熱性 でプラマイゼロにするにはちょっと遠い気もします…。
外壁に関しては優秀すぎます。
最高グレードである無機塗料と同等コストで比較するなら安心かつ機能性・耐久性重視でガイナに軍配が上がると思います。
施工スキルや塗布量で差が出そうな気もしますが、正しく扱えば外壁はガイナをお勧めします。
決して日進産業の回し者ではありませんが(笑)
良いものは普及していこうとするのが業者の使命でもあります。
ガイナは現在とても多くの方に採用されていますが、施工方法や下地処理さえ間違わなければ本当に良い塗料だと思います。
推奨下塗り材が存在していないのでその辺統一化されればいいのですが。
今後も塗料業界をリードしていく存在だと思います。
一般の皆様にも【GAINA-ガイナ】で広く伝わっていると思いますが、製造会社は日進産業様です。
↓ホームページはこちら。
石子社長はメディアにもよく取り上げられています。