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【2021年】山形県で外壁・屋根塗装が対象となる助成金制度

結城 伸太郎

外壁・屋根塗装は決して安い工事ではないので、少しでも費用を抑えたいとお考えの方は多いのではないでしょうか?

お住いの地域によって条件は異なりますが、住宅のリフォームにかかる費用を一部助成してくれる制度があり、外壁・屋根塗装でも助成金を受け取れる対象となる場合もあります。

このページでは、外壁・屋根塗装で助成金を受け取る条件や申請方法などについて説明いたします。また、山形県で行っている助成金制度も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

助成金と補助金の違い

助成金と補助金の違いは、「助成金」は条件を満たせば必ず受け取れる制度で、「補助金」は審査が通らなければ受け取れない制度という点です。

共に、国や市などの自治体が運用しており、返済する必要はありません。ただし、助成金または補助金を受け取れるのは工事完了後になるので、事前に工事代金は用意しておかなければなりません。

外壁・屋根塗装が対象になる助成金

外壁・屋根塗装が対象となるのは、主に「住宅リフォーム」に関する助成金と「省エネリフォーム」に関する助成金です。

省エネリフォームは、エコリフォームなどと言われることもあり、環境やエコに配慮したリフォームを行う際に助成金を受け取れます。

外壁・屋根塗装が省エネリフォームと認められる条件は、室内温度の上昇を防ぐために、断熱塗料や遮熱塗料を使う場合です。

ただし、住宅リフォームや省エネリフォームの助成金だとしても、外壁・屋根塗装が必ずしも対象となるわけではありませんので、自治体のホームページで対象となる工事を確認しておくことが大切です。

助成金を受け取る条件

助成金を受け取る条件は、市や制度によって異なりますが、主に以下の点が条件となることが多いです。

詳細は助成金を行っている市のホームページに掲載されているので、事前に確認しておくようにしましょう。

対象工事である

行いたい工事が対象工事でなければ、助成金は受け取れません。

前述の通り、外壁・屋根塗装の場合は、住宅リフォームや省エネリフォームに関する助成金で対象となるケースがほとんどです。

また、対象工事の説明に「外壁(屋根)の塗装」と記載されていれば分かり易いのですが、「外壁の改修」や「屋根の断熱工事」等と詳細な工事内容が記載されていない場合があります。

この場合は、塗装工事が含まれるのかを自治体に問い合わせる必要があります。特に、断熱工事は断熱材を使用する工事の事を指し、断熱塗料を使用する塗装工事は含まれないというケースは多いです。

申請する地域に住んでいる

申請者が、申請する地域に住んでいることが条件です。自治体によっては、5年以上住んでいることが条件などと期間を設けていたり、これから居住予定の方も助成対象となる場合があります。

税金の滞納が無い

住民税、保険料、年金などの税金を滞納していると助成を受けられません。自治体によっては、申請者本人だけではなく、世帯全員が滞納していないことが条件の場合もあります。

申請する地域の施工業者に依頼する

申請する地域に拠点を置く施工業者に依頼することが、条件となる場合があります。

本店ではなく支店でも良いのか、下請け業者を使う場合は対象となるのか等は自治体によって異なるので注意しましょう。

申請後に着工し、期日まで完工する

基本的には申請後に着工し、自治体が定めた期日まで完工できる工事であることが条件です。申請前に開始した工事は、助成の対象外となります。

申請から助成金を受け取るまでの流れ

申請から助成金を受け取るまでの、おおまかな流れは次の通りです。必要書類は地域によって異なりますので、施工業者にも協力してもらいながら準備しましょう。

申請書を提出する

申請の際に必要なのは、主に以下の書類です。

・申請書
・見積書
・施工箇所がわかる写真
・固定資産税や課税証明書などの建物の所有状況がわかる書類
・運転免許証や住民票などの身分証明書

申請書は自治体のホームページでダウンロードすることがほとんどです。ホームページに掲載がない場合、自治体に問い合わせをして郵送してもらうか、直接取りに行かなければならないこともあります。

また、施工業者などが代理で手続きを行う際は、委任状が必要となります。委任状の形式は、ホームページに雛型が掲載されている場合と、特に形式が決まっていない場合があります。

申請書等の書類を提出する方法は、直接窓口に持っていく方法と郵送どちらかになります。

交付決定通知が届く

必要書類に不備がなければ、申請から2週間程度で交付決定通知が届きます。交付決定通知が届く前に工事を始めてしまうと、助成の対象外になるので注意が必要です。

工事開始

申請から交付決定通知の確認まで終えたら工事開始です。

基本的には、申請時に提出した見積書通りに工事を進めなければなりません。工事内容が変更となる場合は、無断で変更せずに、必ず自治体に問い合わせて変更の手続きを行いましょう。

完了報告書を提出

工事が終了したら、以下の書類を提出します。

・完了報告書
・施工箇所の写真
・助成金を交付してもらうための請求書

完了報告書や請求書は、自治体のホームページからダウンロードするか、郵送などで受け取ることが可能です。また、自治体によっては、完了報告書を「実績報告書」と言っている場合があります。

提出方法は、郵送もしくは直接窓口に手渡す方法になります。

交付額の確定通知が届く

完了報告書等の書類に不備がなければ、交付額の確定通知が届きます。

助成金を受け取る

助成金は、申請の際に指定した口座に振り込まれます。交付額の確定通知が届いてから助成金が振り込まれるまでに、約2~3週間かかります。

山形県で行われている外壁・屋根塗装が対象の助成金

以下は、令和3年9月現在の山形県で行われている外壁・屋根塗装が対象の助成金です。

【金山町】街並み景観助成金 申込期限:記載なし

「金山町街並み形成基準」に合致した建築物などに対して助成を行います。

■助成工事
・屋根を基準色以外からこげ茶や黒に塗り替えた場合。
・屋根を基準以外の形から切り妻につくり替えた場合。
・外壁を基準以外の素材から基準の素材につくり替えた場合。
※基準物件に対するメンテナンス等は対象外/増改築等の場合は、解体前の写真が必要

■助成額
住宅の場合:上限80万円
その他(車庫、小屋等)の場合:上限30万円

金山町のホームページ
https://www.town.kaneyama.yamagata.jp/kurashi_tetsuzuki/sumai/1576.html

【上山市】住宅リフォーム等支援事業補助金 申込期限:令和3年4月1日~

上山市にお住まいで市内に住所がある方や、新たに上山市に住所を移し居住される方で、市内業者の施工で居住部分をリフォームする際に費用の一部を補助します。

■条件
・市内に住宅を所有し自ら居住する方、または令和4年1月末までに市内の住宅を取得し自ら居住する方。なお、所有者より委任を受けた二親等までの親族が居住する住宅も対象。
・令和4年1月末までに完了報告書を提出できる。
・リフォームを市内業者に発注する。
・同じ箇所の工事で他の補助を受けていない。
・市税等の滞納のない。
・工事費用の総額が30万以上。
・同一年度でこの補助を受けていない。
・申請時に工事に着手していない。

■助成額
補助率5% (上限10万円)

上山市のホームページ
https://www.city.kaminoyama.yamagata.jp/soshiki/12/km20141218.html

【酒田市】令和3年度景観助成 申込期限:令和3年4月5日~

酒田を象徴する歴史・文化的景観を守るとともに、周辺一帯をより魅力的な街並みにすることを目的として、景観形成重点地域内で行う基準に適合する建築行為等に対し、費用の一部を助成します。

■条件
・区域内の公道に接する敷地内又は公道に接続する私道に接する敷地内にある建築物等を助成対象とする。
・塀等の設置及び改修には、駐車場部分も含む。
・塀の色彩は、無彩色又は落ち着いた茶系色とする。
・土塀については、最上部に瓦を設置し、表面は漆喰塗りなど自然素材の質感を持つ仕上げとする。
・既存建物の改修に当たっては、屋根や外壁など、建物の一部単位ごとの改修も助成対象とするが、建物全体の景観が地区の景観整備のイメージに合致するものとする。

■助成額
上限50万円

酒田市のホームページ
http://www.city.sakata.lg.jp/jyutaku/keikan/keikanseido/keikanjosei.html

【天童市】住宅リフォーム総合支援事業費補助金交付事業 申込期限:令和3年4月5日~

住宅の居住環境の質の向上および住宅投資の波及効果による経済の活性化を図るため、住宅の所有者が行うリフォーム等の工事に対し、補助します。

■条件
・未着工の工事であること。
・所有者自らが居住している住宅の工事であること。
・住宅の質の向上を図る住宅リフォーム工事であること。(※要件工事を含めること)
・基準点の合計が10点以上となる工事を含んだリフォーム等工事であること。
・リフォーム等工事の施工は、県内業者と請負契約を締結すること。
・申請者が市区町村税を滞納していないこと。
・令和4年2月28日までに実績報告書を提出できること。
・工事の内容が、市が実施する他の補助制度を併用するものでないこと。

■助成額
補助対象経費の20%(限度額24万円)

天童市のホームページ
https://www.city.tendo.yamagata.jp/lifeinfo/sumai/reform-sougoushienn.html

【西川町】西川町住宅建築支援事業補助金 申込期限:令和3年10月11日~

町内の住宅建築の促進による住環境の整備、定住促進及び消費需要の拡大等を図るため、住宅等の新築及び住宅のリフォーム等を行う方に補助金を交付します。

■条件
・補助金申請時において、西川町内の持ち家に住所を有する方。ただし、持家に住所を有しない場合は、補助金申請年度の3月31日までに西川町に住所を有し、かつ、申請した住宅に居住する方。
・町内業者の施工により工事を行う方。※下請業者においても町内消費需要の拡大、景気浮揚を図るため可能な限り町内業者に発注すること。
・申請年度の3月20日までに完了報告ができる方。
・町税等に滞納がない方。
・令和3年度中に補助金の交付を受けていない方。
・平成30年4月1日~令和3年3月31日の間に補助金の交付を受けていない方。

■助成額
・一般世帯
世帯要件なしの場合:補助率10%(上限30万円)
三世代世帯、近居世帯、新婚世帯、多子世帯の場合:補助率20%(上限40万円)

・移住世帯
世帯要件なしの場合:補助率20%(上限40万円)
新婚世帯、多子世帯の場合:補助率30%(上限50万円)

西川町のホームページ
https://www.town.nishikawa.yamagata.jp/chomin/05/2013-0624-1451-31.html

【真室川町】令和3年度住宅リフォーム補助 申込期限:令和3年4月1日~11月末日

住宅の新築やリフォームで補助金を交付します。

■条件
・山形県内に住所を有する個人事業者または本店もしくは主たる事業所を有する事業者が施工するリフォーム工事。ただし、事業所などは対象外。
・工事着手前に申請し、の着工前写真を添付できる
・令和 4 年 3 月 11 日までに実績報告書を提出できる。また、県補助対象工事を施工する場合は、令和 4 年 2 月 14 日までにご提出できる。
・工事完了写真を添付できる。
・総工事費30万円以上。
※材料を自分で仕入れて工事をしてもらう場合は、材料の購入費は補助の対象とはなりませんのでご注意ください。

■助成額
・一般世帯
町補助対象工事:10分の1(上限12万円)
県補助対象工事:5分の1(上限24万円)

・上乗せ世帯
町補助対象工事:3分の1(上限24万円)
県補助対象工事:3分の1(上限30万円)

真室川町のホームページ
https://www.town.mamurogawa.yamagata.jp/docs/2018120400318/

【遊佐町】令和3年度遊佐町持家住宅リフォーム支援金事業 申込期限:令和3年4月1日~3月15日

町内における建物の居住環境の向上や地元関連産業の振興、定住の促進を図るため、持家住宅や附属建物のリフォームなどに要する経費の一部を支援します。

■条件
・交付申請書提出段階においてリフォーム工事に着手していないこと。
・遊佐町に住所を有し、当該リフォーム住宅に居住している方。または、実績報告書提出時までに本町に転入し居住する予定であること。
・町内施工業者と工事請負契約を締結した方(下請けを含め工事費全体で町内施工業者が1/2以上を請け負っていること)。
・リフォームする住宅が下水道・農業集落排水区域の場合、下水道・農業集落排水に接続している方(接続しようとすること)。
・浄化槽区域の場合、合併浄化槽に接続している方(接続しようとすること)。
・令和4年3月末日まで実績報告書が提出できる方
※特殊工事、世帯要件工事、耐震改修工事の補助を利用する場合は令和4年2月28日まで実績報告書の提出ができる方。
・申請者及び同居者全員に税・水道料等の使用料の滞納が無い方。
・太陽光発電設置工事については発電出力が10kw未満のものであること。
・暴力団員等でない方。

■助成額
いずれも上限100万円(耐震改修を除く)

通常のリフォームおよびブロック塀の撤去を含む工事の場合:リフォーム工事費×12%
下水道等接続工事を同時に行う場合:リフォーム工事費100万円までを22%、超える部分については12%
特殊工事点数表で10点以上となる工事を行う場合:リフォーム工事費100万円までを22%、超える部分については12%
世帯要件工事を行う場合:リフォーム工事費100万円までを30%、超える部分については12%
耐震改修工事の場合:耐震改修工事費×50%(上限120万円)※その他のリフォームも同時に行う場合、その他の部分については工事費の12%で算出。上限100万円。

遊佐町のホームページ
http://www.town.yuza.yamagata.jp/living/housing/58d3b2021yuzamotiieri.html

まとめ

一般的に外壁・屋根塗装が適用される助成金制度は「住宅リフォーム」や「エコ」に関するものがほとんどです。

そして、助成金を受け取るためには、工事内容や工事期間、施工金額など様々な条件を満たす必要があるので、事前に確認しておくことが大切です。また、施工業者にも助成金を利用したい旨を伝えておくようにしましょう。

手続きや書類の用意などに時間はかかりますが、助成金を活用すればお得に外壁・屋根塗装が行えますので、お住いの地域のホームページをぜひチェックしてみましょう。

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