曽根塗装店式-野外暴露試験(低汚染性比較試験)
結城 伸太郎
最近では主流になってる低汚染塗料。そのメカニズムとしては塗膜表面に親水性を付加し、雨で汚れを洗い流すというセルフクリーニング性能です。
では雨の当たらない場所は意味が無いのか?というとそういう訳でも無く、塗膜に低帯電性という機能も備わってるので、汚れが付きづらい。らしいです…。
某メーカー曰く、特殊セラミック成分を複合化することにより、塗膜表面は低帯電性となり、大気中の排気ガスや粉塵による汚れが付着しにくい構造を実現しました。また、汚れが付着しても塗膜表面が親水性であるため、雨により徐々に除去され、長期に渡り優れた超低汚染を発揮します。
こんなことカタログで掲載されても全く信憑性に乏しいと私は思います。まぁ施工店だけが理解できるように造られているのでしょうが…。最近のメーカーカタログを見るとどれも同じような事がグダグダ書かれております。
じゃあどれが一番良いのか?当然比較しようとしてしまう訳です。
目 次
実験
という事で実際に塗って目で確認して見ようと思います。前も似たような汚染試験してたんですが、設置が不十分で台風で飛んでってしまいましたOTZ
今回は横浜の曽根塗装さんに学んで、曽根塗装店野外暴露試験で行ってみました。
塩ビ配管に各メーカーごとに塗り分け、屋根の一番下流側、唐草付近に取り付けました。こうすることで雨のみならず、屋根の汚れも合体して流れてくるわけですから、結果も早くなるのでは?と少々オリジナルも加えてみました。
弱溶剤2液型シリコン塗料 NSL
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暴露試験前
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6ヶ月経過 暴露試験結果
ほぼ汚れが付着してません。かなり安定した性能だと思います。不動のNO1!!
弱溶剤1液型シリコン塗料 1液〇〇〇シリコン
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暴露試験前
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6ヶ月経過 暴露試験結果
1液〇〇〇シリコン。中々優れています。1液の割にいい感じ。
2液型シリコン塗料 〇〇〇〇シリコンF
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暴露試験前
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6ヶ月経過 暴露試験結果
2液型シリコン塗料。〇〇〇〇シリコンF。一つ上の「弱溶剤1液型シリコン塗料」に同じ程度。
型強溶剤2液型シリコン塗料 ハイテ〇〇〇〇
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暴露試験前
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6ヶ月経過 暴露試験結果
ハイテ〇〇〇〇。星2つ。2番目に良い評価だと思います。
弱溶剤2液型フッ素塗料 CMF
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暴露試験前
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6ヶ月経過 暴露試験結果
フッソの割には良い結果?だがまだまだ低汚染は謳えません。
弱溶剤2液型ウレタン塗料 夢〇〇〇
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暴露試験前
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6ヶ月経過 暴露試験結果
夢〇〇〇。良い結果ではありませんね。けど屋根への塗装は超お勧め。
弱溶剤1液型ウレタン塗料 〇〇〇〇ウレタン
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暴露試験前
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6ヶ月経過 暴露試験結果
〇〇〇〇ウレタン。悪くは無い結果です。
強溶剤2液型ウレタン塗料 エポ〇〇
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暴露試験前
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6ヶ月経過 暴露試験結果
エポ〇〇。悪くは無い。木部に優れてます。
弱溶剤2液型シリコン塗料 CMS
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暴露試験前
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6ヶ月経過 暴露試験結果
予想通り。順序的には3番目かな?
弱溶剤2液型ウレタン塗料 CMU
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暴露試験前
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6ヶ月経過 暴露試験結果
前より結果が酷い。多分樹脂コスト削減した可能性大。
弱溶剤1液型フタル酸塗料 ネ〇〇〇〇コート
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暴露試験前
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6ヶ月経過 暴露試験結果
ネ〇〇〇〇コート。予想通り。所詮OPの類。
水性1液光触媒塗料 HTME五百
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暴露試験前
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6ヶ月経過 暴露試験結果
HTME五百。光触媒もうちょいがんばれ!
水性2液型シリコン塗料 エ〇〇〇カ
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暴露試験前
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6ヶ月経過 暴露試験結果
エ〇〇〇カ。期待してたのにがっかりです。
水性1液型アクリル塗料 プ〇〇〇コート
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暴露試験前
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6ヶ月経過 暴露試験結果
プ〇〇〇コート。相変わらず良い結果を残す。これで高候耐性なら水性では最強。