山形県山形市のお客様邸|築13年の窯業系サイディング塗り替えの事例
施工前後の写真
建物種別 | 戸建 |
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階数 | 2階建 |
築年数 | 13年 |
価格 | 980,000円 |
- 仕様書
- ■屋根
下塗り:1液エポキシ錆止め:エポラ#1プライマー(日本特殊塗料)
上塗り:2液ウレタン遮熱トップ:パラサーモ(日本特殊塗料)
■外壁
下塗り:2液エポキシ万能プライマー:リフノン(スズカファイン)
上塗り:2液シリコントップ:ネオシリカ21Cライト#4000(イサム塗料)
■樋、手摺、破風
下塗り:2液エポキシ万能プライマー:リフノン(スズカファイン)
上塗り:2液シリコントップ:クリーンマイルドシリコン(SK化研)
■軒天
下塗り:2液エポキシ万能プライマー:リフノン(スズカファイン)
上塗り:1液艶消しアクリル塗料:ナックベース(SK化研)
■工期
約2週間
写真ギャラリー
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これが既存の状態、これから塗り替えを始めるにあたって足場を組むことから始まります。この現場は屋根が急勾配であるため、屋根にも足場をかけて作業します。
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これはシーリングの劣化です。、壁板と壁板の繋ぎ目をゴム状の材料で繋ぎ合わせ雨の進入を防ぎます。この写真を見てもわかる通り、著しい劣化によりシーリングが破断しております。この部分は雨漏りの原因にもなるので、早めの対処が必要です。
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次に外壁の汚れ(雨ジミやコケ)、チョーキング(外壁の塗膜が経年劣化により粉化してしまう事)などで外壁としての機能を果たさなくなった場合、塗り替えが必要です。他に、クラック(ひび割れ)や外壁自体の爆裂がある場合、塗り替えでは補えない為、部分的に補修が必要になります。
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これが前項目で説明した爆裂です。これはサッシからの雨水が壁をつたって流れていた為、雨がつたった部分のみが集中的に痛んでしまいました。この原因の殆どは、建てた時の構造上の問題のようです。これは長年経って見ないとわからない部分でもあり結露なども、その原因のひとつかもしれません。補修してもまた同じような事が起こる場合もございますので、よく業者さんと相談しましょう。
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これはよくあるトタン屋根のサビです。このサビを放っておくと雨水によりサビがトタンを蝕み終いには穴を開け雨漏りの原因になります。塗膜のない鉄は水に弱いので塗り替えサイクルを守り雨漏りの心配が要らない住まいにしましょう。
ご自分の家にも、こんな症状が見られましたら、是非当店にご相談ください。配色や仕様をしっかり把握した資格を持ったスタッフが、皆様の所にお伺いいたします。 -
先程紹介しました破断したシーリングですが、丁寧にカッターやヘラを使って撤去していきます。この場合目地の中にボンドブレーカーというテープが貼ってあるため両脇を切れば簡単に撤去することができます。
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両端部にマスキングテープを貼りシーリングを再充填するため専用のプライマーを塗ります。次に3面接着(外壁の動きと構造体の動きをわける為2面接着になるようにシーリング処理を施す)を防ぐ為、ボンドブレーカーを新たに貼ります。
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空洞が出来ないように適量を充填する。ヘラでなびいていくときも空洞ができないようにヘラで圧迫しながら平らにしていきます。
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マスキングを剥がしてできあがり。本来なら最初に高圧洗浄をするのですが、この現場は洗浄をしただけで、水が中に入ってしまう危険性があるのでシーリングが終わってから高圧洗浄としました。シーリングは次の日になっても、乾きが悪かったので目地には圧力を少し下げて洗浄しました。
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ここでやっと洗浄に移ります。写真は隣のお宅が隣接していた為、水の飛散を避ける様取り付けたメガホンです。この高圧洗浄機で屋根から壁を洗います。
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ついでに樋の中も洗います。
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普段から掃除できる場所ではないので屋根から流れ落ちたゴミが詰まってる場合が多いです。
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次に、下地の補修です。サンダーという電動工具を使い脆弱な部分を削ります。
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密着を良くする為に、ここでシーラー(接着剤のような塗料)を塗ります。色が変わってる部分が削った部分です。
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次にポリエステルパテを使いました。ここで平らにして形を復元していきます。
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またサンダーを使い表面を磨きます。
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ここまできたら既存の模様に合わせて吹きつけします。シーラーの手間を省く為、シーラーの役目も果たす微弾性フィラーで模様をつけます。補修箇所は小さい面積だったので問題なく進みました。大きい面積の場合、補修痕が出ないようにするのは、とても技術のいる技なのです。
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下地補修が終わったら塗らない箇所を養生して、下塗りを進めていきます。下塗り材はリフノンという材料です。とても密着がよく、手に付いたら強いシンナーでも落ちません。
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今回の仕様は下塗り1回上塗りが2回ということなので、1回目の上塗りは全部真っ白にしました。これだけで、艶もよくかなり綺麗になりました。1回目の上塗りと2回目の上塗りの色を分けることによって塗り残しを防ぎます。
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外壁が仕上がっていないうちに軒天も仕上げておきましょう。この現場の軒天は、傷んでる感じは殆どなかったのですが、せっかく足場を組んでいるので綺麗に塗り直します。完成した後、足場をばらした時、軒天だけ汚いのはとても目立つので、塗ることをお勧めします。
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写真ではわかりずらいですが、軒天の色は施主さんの強い要望により桜色に仕上げました。ただ、色を使いすぎると見た目がうるさくなり落ち着きのない配色を避ける為、彩度をギリギリまで落とさせていただきました。
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天気が良いうちに屋根も仕上げてしまいましょう。マジックロンというたわしの様な道具でサビを磨き落としていきます。
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この時、シリコンのシーリングが施されてある箇所を見つけたら、専用プライマー(接着剤)を塗っておきます。
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シリコンシーリングとは、塗料が全く付着しないシーリング材で塗装業者の大敵であります。
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サビ落しが終わったらサビ止めを全面に塗っていきます。今回は、遮熱塗料という屋根の表面温度を下げる塗料を使いますので、専用のサビ止めを塗りました。刷毛でハゼと呼ばれる重なり目の部分を塗りながらローラーを転がしていきます。
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次にトップコートを塗ります。今回使った材料は遮熱塗料といい夏場の屋内気温の上昇を抑える材料です。使った感じは、普通の屋根ペンキと変わりません。屋根足場のベースジャッキをうまく上げ、下げしながら塗っていきました。
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ここで外壁もトップコートを塗って行きます。軒天は仕上がっているのでうまくマスキングテープで養生しながら塗ります。
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2階と1階の色を分けることによって、より表情が生まれました。色のバランスもよく施主さんもとても満足していました。
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塗らない部分であるサッシの色に合わせ破風、帯、樋は白で塗りました。
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目立つとこでもあるので、当社実験により汚れが付きにくい塗料を選定して塗りました。
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ベランダの手摺はアルミ製でしたので、下塗りとしてリフノンを使いました。リフノンは、アルミにも密着がいいので下塗り材としてはおすすめです。しかし、塗膜が薄いのでサビが酷い屋根や鉄骨には不向きと考えます。サビが酷い場合はある程度の膜厚が得られるサビ止めを使います。
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屋根の施工完了後、遮熱塗料の機能を確認するべく隣の家の屋根と表面温度を比較したところ16度の差がありました。
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色の違いで熱吸収率は違うものの、こうした結果が得られて満足でした。
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遮熱塗料は屋根裏部屋なんかがある邸宅ですとおすすめですね。これで全ての工事が完了しました。とてもバランスのいい配色で施工前から比べると全体が明るくなりました。
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当社では施工完了の年から3年置きに点検があるので再び訪れました。
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この写真は3年後の写真です。
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壁のチョーキングもなく、状態は良好でした。
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樋配管の汚れの付きにくい低汚染塗料も効果を発揮してくれている様です。
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また3年後に点検に来ますが良い状態を出来る限り長く保つためこれからも最善を尽くし、このようなデータを元に研究していきます。
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ありがとうございました。
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