ガレージ・車庫の種類や特徴について
結城 伸太郎
ガレージは、大きく分けて2種類(独立式ガレージ、ビルトインガレージ)あり、車を守る役割や収納スペースとして利用します。
このページでは、ガレージの種類や必要な設備、設置する際の注意点について紹介しています。
ガレージとは
ガレージとは、出入り口を除いた3方向と屋根で囲まれた駐車場を指します。出入り口は、シャッターを設けて開け閉めができるタイプと、シャッター等がなく常時開放しているタイプがあります。
雨や強風、盗難などから車を守り、趣味のスペースや物置としても使用することもできます。
ガレージの種類と特徴
独立式ガレージ
独立式ガレージは、住宅とは別に建てるガレージを指します。
住宅の建設時期に左右されず建てる事ができ、比較的安価な特徴がありますが、住宅の玄関からガレージに異動する際に、外を通らなければならないデメリットがあります。
既製品とオーダーメイドの2種類があり、既製品はガレージの中で最も安価ですが、デザインの選択肢が限られます。価格は、ガレージ本体とコンクリート打診工事を合わせて、100万円程度が相場です。
オーダーメイドは、1から設計して建てるので、デザインや広さなどを自由に決める事が出来ますが、既製品と比べて価格が高く、200万円以上が相場になります。
ビルトインガレージ
ビルトインガレージは、住宅とガレージが一体となったガレージを指し、ビルトインガレージを新築時に設置することを想定して設計された住宅をガレージハウスと呼びます。
住宅の1階部分に駐車スペースを作るので、敷地が狭くても駐車場を設置でき、住宅から外に出なくても行けるといったメリットがあります。但し、居住スペースが狭くなり、車の騒音が室内に響きやすいといったデメリットがあります。
新築時に設置する場合とリフォームで設置する場合の2種類があり、新築時に設置する場合は、強度や構造を計算して設計されるので、デザインや広さの自由があります。費用は、住宅の建設料金にプラス60万円程度です。
リフォームで設置する場合は、住宅の強度と間取りを考慮して設計する必要があるため、デザインや広さに制約があります。費用は、200万円以上が相場です。
ガレージの設備
照明
ガレージは、壁と屋根で囲まれているので暗いです。そのため、車の乗り降りや荷物の積み下ろしの際に、足元や手元が見えないと危なので、照明が必要です。
換気扇
ガレージは、排気ガスや湿気、オイルから発生するガスなどが溜まりやすいです。これらは、健康被害や車の劣化、カビを発生させる可能性があるため、十分な排気と給気を行えるように、換気扇と給気口が必要です。
窓を開けて換気をすることも出来ますが、防犯面を考えるとオススメしません。
シャッター
シャッターは、防犯面と雨や強風から車を守るために必要で、収納方法や電動と手動によって種類が別れます。
収納方法は、オーバースライダーと巻き取り式があります。
オーバースライダーは、パネル組み合わせた形状で、天井に沿って収納され、開閉が早く静かな特徴があります。
巻き取り式は、開口部に設置されたシャッターボックスの中へ巻き取るように収納されます。開閉が遅くて音が大きいですが、設置費用が安価な特徴があります。
棚
車用品やタイヤを収納するのに適しており、アウトドア用品や園芸用品など、汚れたものを収納するのにも便利です。
棚は木工事による造作なので位置や形状など自由に配置可能です。
ガレージを設置する場合の注意点
ガレージを設置する場合は、広さに注意が必要です。
車の大きさとドアの開閉するスペースを考慮して設計し、壁に車を擦ったりぶつけることがないようにする必要があります。また、車を買い換える際に、ガレージが小さいと入らない可能性があるので、注意が必要です。
独立式のガレージをリフォームする場合は、土間を再利用できるので、設置費用を抑えることができます。
ビルトインガレージへリフォームする場合は、住宅の強度が低下するので、耐震性を確保するために補強を行う必要があり、特に木造住宅は、強度が不足することが多いので注意が必要です。
まとめ
ガレージとは、出入り口を除いた3方向と屋根で囲まれた駐車場で、車を守る役割や物置、趣味のスペースとしても利用できます。
ガレージの種類は、2種類あります。
・独立式ガレージ(約100万円)
住宅とは別に建てるガレージ。比較的安価な特徴がありますが、住宅の玄関からガレージに異動する際に、外を通らなければならないデメリットがあります。
・ビルトインガレージ(新築時だと約60万円、リフォームの場合約200万円)
住宅とガレージが一体となったガレージ。住宅の1階部分に駐車スペースを作るので、敷地が狭くても駐車場を設置でき、住宅から外に出なくても行けるといったメリットがあります。