山形の外壁・屋根塗装、防水・雨漏り修理は、ゆうき総業へ

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ゆうき装業式-野外暴露試験(低汚染性比較試験)

結城 伸太郎

「外壁塗装をして数年で汚れが目立った…。」なんて話は良く聞きますよね。

勿論永久に汚れない塗料は存在しませんが、少しでも長く美観を保ちたい、そう誰もが思ってるはずです。

そんな悩みを少しでも解決できれば、と思い当店が皆様の代わりに実験してみます。

まず、何故汚れるかと言うと、1つは白系塗料を塗った場合は汚れが目立ってしまうこと。濃色、つまり濃い色で塗装した場合も同じように汚れています。しかし白と比べ濃色での汚れは人間の眼では見分けがつきづらいので、あたかも汚れていないように見えてしまいます。

ですが、人間は一人一人個性が違います。淡彩色(明るく薄い色:クリームやベージュ等)が好みの方や濃色(暗く濃い色:深緑やこげ茶色等)が好みの方、様々いると思います。みんな同じように汚れを気にせず気軽に色を選べるようになれば、もっと色選びも楽しくなるはずです。

もう一つは雨や埃のせいです。雨筋汚れのある大抵の家は、出窓や雨樋からの雨筋が多いです。出窓の上端部に雨が当たると、その出窓の埃が流れて下端部から外壁に沿って下に下に流れます。この現象の積み重ねで、外壁の雨筋汚れが発生します。

しかも、この汚れは層になって作られるので、一筋縄では洗い落とすことが出来ません。サイディングや撥水型塗料が塗られている壁は多少洗いやすいですが、リシンやスタッコ等の水を吸収する壁を洗うのは容易ではありません。(高圧洗浄を用いれば多少消えますが)

ですので、塗装工時事、出来る限り汚れない塗料で塗装すれば、今まで以上に美観を保持できるはずですし、それに越したことはありません。

なので、いくつかメーカーで汚れづらいと謳っている塗料を用いて実験してみます。今回使う材料は全て外壁用塗料。トタン壁やサイディング等にも塗装可能なものです。

  • マスキングテープを13スパンに分ける
  • マスキングテープを13スパンに分ける

    使う塗料は伏せさせていただきます。このように波板トタンを買ってきて、マスキングテープを13スパンに分けて張ります。要するに1種類の塗料を使うわけです。

    なぜ波板トタンで実行したかと言うと、凸凹感があったほうが汚れが付き易いし、いかに外壁と同じ状況を作るか、で悩んだ末の結果です。

    限りなく平滑な外壁なんてないですからね。窓もあれば庇もあります。外壁のパターンもあるし。

  • 施工後
  • 施工後

    本来全て白色だとよかったのですが、在庫してあったものも使ったので統一できませんでした。(ちょっと失敗)

    中には低汚染を謳っていない塗料もあります。このように様々な塗料を用いて塗装しました。

  • 屋根の上に設置
  • 屋根の上に設置

    屋根の上に設置しました。若干角度をつけました。

  • 使用塗料タイプ
  • 使用塗料タイプ

    左から
    1:NAD型アクリル樹脂塗料(防藻・防カビ)
    2:弱溶剤1液シリコン(低汚染タイプ)
    3:弱溶剤フタル酸樹脂塗料

  • 使用塗料タイプ
  • 使用塗料タイプ

    左から
    1:弱溶剤1液シリコン樹脂塗料(低汚染タイプ)
    2:弱溶剤2液シリコン樹脂塗料+弱溶剤2液ウレタンクリアー(低汚染タイプ)上塗り
    3:弱溶剤2液シリコン樹脂塗料(低汚染タイプ)
    4:弱溶剤2液ウレタン弾性(低汚染タイプ)
    5:弱溶剤2液ウレタン樹脂塗料(低汚染タイプ)

  • 左から
    1:強溶剤2液型シリコン樹脂塗料(低汚染タイプ)
    2:水溶性2液型シリコン樹脂塗料(低汚染タイプ)
    3:弱溶剤2液型シリコン樹脂塗料(低汚染タイプ)
    4:前の写真とダブってしまいました。(一つ上の写真の一番左)
      弱溶剤1液型シリコン樹脂塗料(低汚染タイプ)

  • 使用塗料タイプ
  • 使用塗料タイプ

    左から
    1:最初の写真とかぶってしまいました。最初の写真の一番右、フタル酸樹脂塗料。
    2:強溶剤2液型ウレタン樹脂塗料
    3:弱溶剤2液型ウレタン樹脂塗料(低汚染タイプ)

以上です。果たしてどれが一番汚れないでしょう。「これが一番汚れない!」と胸を張っていえるよう施主様のために結果を出してみます。

おそらく100日程度ですこし結果が出るでしょう。その時また実験室に追加しますのでお楽しみに。

追記

この数日後台風により波板トタンが吹き飛ばされ実験失敗…。儚くもサンプルは散りました(笑)余談だがこのサンプル板は見るも無残な格好で発見されたのは言うまでも無い…。

今回の実験でわかったこと

ゆうき装業式暴露試験は風圧に非常に弱いため、実験方法としては芳しくない。しかし飽くまで「サンプル収集には最適な試験法だった」と社長は言い張る。がっ!この後あっさり違う試験方法に乗り換えたのだった。

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