用語集「あ」行
結城 伸太郎
アクリル、雨養生、歩み板 布板、亜鉛、亜麻仁油(あまにゆ)などなど。塗装に関する用語を説明していきます。
目 次
あ行
アクリル
樹脂の名称。樹脂別に並べるとアクリル→ウレタン→シリコン→フッソの順でアクリルのランクは一番下。耐久性などの機能もそれなり。
雨養生
雨が当らないようにブルーシートやビニールで覆うこと。
歩み板 布板
脚立と脚立の間に渡す板のこと。足場に使う。
亜鉛
金属元素記号Zn。金属加工などに利用。亜鉛鍍金(メッキ)鋼板はトタン屋根にも使用。
亜麻仁油(あまにゆ)
アマから絞った油。ワニスや塗料の原料で黄色半透明。耐水性が高い。
アルカリ骨材反応
コンクリート躯体の劣化現象を指す。セメントやコンクリートに含まれるアルカリ成分が骨材などと反応して膨張する事。この動きによってクラックが発生しているケースが多いです。(コンクリート内部と表面とのアルカリ濃度に差が出るため。)
基本的にコンクリートはPH値12~13の強アルカリ性であるのに対し、PH値9を下回ることで中性化とされる。(PH値7を下回る事で酸性とされています。)
これはコア採取で特殊なリトマス試験紙を使えばある程度のPH値を計れます。キチンと計るにはフェノールフタレイン溶液を使う。
安全帯
フックが付いているベルト。足場などにフックを掛けて転落を防止する。大きい現場(ゼネコンの現場)などだと、安全帯、ヘルメットを着用しないと立ち入り禁止の現場が多い。
一斗缶
18リットル缶のこと。斗とは尺貫法で容積を表す単位で1.8リットルのことを1升といい、10倍の18リットルが1斗である。
10斗だと1石(こく)という単位で表される。大工さんが柱や角材を発注する際も石いくらで取引される。
犬走り
建物の敷地をグルリと囲んでいる土台。建物周りを歩きやすくするためのもの。
入り隅
内角(うちかど)のこと。部屋でいう四隅の角のこと。逆を出隅という。
漆
楽器や食器、家具など今でも様々な分野で使われている。“麗しい”という言葉が語源らしい。黒漆、赤漆があり、塗膜表面の強靭さは一級品。伝統工芸塗料を素手で触るとかぶれる。ちなみに当店の職人は殆どはかぶれた経験あり(笑)
国産漆、中国漆。塗装技法としては飛騨春慶(ひだしゅんけい)塗り、輪島(わじま)塗など類似品としてカシューがあるが、カシューはかぶれることはない。
漆刷毛
名の通り漆塗り用の刷毛。一本10万以上するものもある。毛は人毛を使われる。主に女性の髪らしい。短毛で擦り付けるように塗るのが基本。一つの家具を何重にも重ねて塗る。
ウレタン
樹脂の名称。樹脂別に並べると2番目にいい塗料。
EP(エマルションペイント)
エマルションペイントの略。水性の塗料を指す。
エアレス
塗料を電気モーターで吹き付けする機械。大面積を塗る作業の時に大活躍する。ローラーで塗るスピードの5倍くらいのスピードで塗ることができる。後片付けが大変。
ALC(エーエルシー)
Auto Claved Light Weight Concreteの略。軽量気泡コンクリートという。最近はへーベルブロックともいう。軽石のような材質で、耐火、断熱、軽量,遮音など多くの機能をもつ無機質のコンクリートである。
エフロ(白華現象)
通称エフロレッセンスの略。コンクリートやモルタル表面に滲み出る白い成分。鍾乳石と似ています。タイルやレンガの目地に出るエフロもこれと同じです。
外部から進入した雨水などが蒸発する祭に、コンクリート中に含まれる成分と一緒に空気中の二酸化炭素と反応して出現する。下部に至っては鍾乳石の様にツララ状になる事も多い。常に湿度がある場所は起こりづらい。
構造上の問題は無く無害。外見上には問題がある為防止対策と除去作業が必要とされます。除去には市販のサンポールでも落ちる事があります。主成分は炭酸カルシウム。
主な防止対策・・・外部からの防水。浸水と乾燥が激しい部位の防水。
エポキシ樹脂
建築用ボンドに用いられる成分のこと。密着に強いが耐候性に弱い。下塗り材で使われるのが多い。
オイルステイン着色材
木部の塗料で木目を生かしながら塗装する材料。木に塗料を吸い込ませて塗るので膜厚は付かない。防虫、防腐効果のあるものも多い。上にクリア塗料(ラッカー、ウレタン)を塗る場合もある。クリアを塗らない場合はオイルフィニッシュともいう。
OP(オイルペイント)
オイルペイントの略。ようするに普通のペンキ。油性調合ペイント
帯
外から見た住宅の2階と1階を分けた見切り部分を指し、家をぐるりと巻いた横長の板。材質は木や鋼板などがあり構造でいうと胴差し(2階の土台)の部分をいう。